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コラム

おすすめの本:死の淵を見た男

第7回目のおすすめの本はエンジニアのOYさんです(入社3年目)

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おすすめの本ですが、ノンフィクション小説「死の淵を見た男」です。有名ですかね。
小説で初めて涙したのがこの本です。
3.11の地震発生の瞬間-原発の電源停止-事態の収束 までの主な数週間を、実際に事件に携わった福島第一原発の作業員、福島第一原発所長、政治家(首相やその周辺含む)などに作者がインタビューして当時の状況と進行を正確に再現した作品です。
以下amazonの紹介文より抜粋

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使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちは、なぜ電源が喪失した放射能汚染の暗闇の中へ突入しつづけることができたのか。
「死」を覚悟した極限の場面に表われる人間の弱さと強さ、復旧への現場の執念が呼び込む「奇跡」ともいえる幸運、首相官邸の驚くべき真実……。吉田昌郎、菅直人、班目春樹、フクシマ・フィフティ、自衛隊、地元の人々など、90名以上が赤裸々に語った驚愕の真実とは。
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事故に対処する原発の作業員たちを主に描いているので全編、大体怖いです。心臓バクバクしながら読んでいました。

特に原子炉が爆発する前、原子炉に隣接した中央制御室にいる作業員たちが、計器の目視と手動での機器操作の為かわるがわる原子炉に二人一組で突入するシーンです。
突入前に20数人いる作業員から、挙手や年齢、子供がいるかいないかなどの優先順位をつけた上で突入メンバーを募ります。

死ぬかもしれないミッションを引き受ける、映画などで有りうるシーンですが、現実にこの日本で起きていたと思うと、読んでいて心が震えました。

あるときから映画鑑賞でも読書でも、観た/読んだ後に何も残らないような体験は時間の使い方として微妙・・・と思うようになりました。
現実と戦える、武器になるような体験をしたいです。
その意味でこの本はおすすめです。

こういう生き方をした人間たちが存在するという事実が、私を勇気づけてくれました。