COLUMN

コラム

~失敗から考える!家族を特殊詐欺から守る方法~

第44回目のコラムはエンジニアのMHさんです(入社3年目)

………….

お疲れ様です。エンジニアのMHです。

なぜ今回このテーマにしたかというと、少し前に、母が迷惑メール詐欺に遭っていたことが発覚したからです。しかも数年単位で!

特殊詐欺について世には多くの注意喚起が溢れていますが、どこか他人事に感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身もそうでした。そうは言っても怪しすぎて騙されないだろう、と。しかし、そんなことはありません。

かなり個人的な話ですが、詐欺って身近に転がっているよという注意喚起としてお伝えできればというのと、ネタにしないとやってられないという感じなので(笑)、書かせていただきたいと思います。

今回の件は一言で言えば、家族間のコミュニケーション不足が被害を大きくした最大の要因でした。

その中で私が学んだ教訓は、下記の5点です。
1:少しでも怪しいと思ったらスルーするな!
2:家族の状況を把握しよう!
3:家族の性格を把握しよう!
4:嘘の中の真実に騙されるな!
5:家族も時に嘘をつくと心得よ!


以下、経緯と被害者の家族目線で感じたことをお伝えできればと思います。

※長くなってしまったので、とんでもなくお暇なときにどうぞ。 ※お金は返ってこないのですが、深刻なことにはなっていないので、気をつけなきゃね〜くらいの気持ちでお読みください!

■前提 両親は実家で二人暮らし。 私と兄は大学進学と共に実家を出ており、その当時からあまり密に連絡を取り合う家庭ではありませんでした。 (不仲ではないのですが、昔から放任主義で私たちの好きにさせてくれています。) 私も兄も両親へ定期的な仕送りはしていません。

■時系列
①2018〜2019年頃
母より、急ぎでお金を貸して欲しいと複数回立て続けに連絡がくる。
その際、用途がはっきりしない上に、父には内緒にしてほしいと頼まれる(パチンコで使いすぎたというようなことをごにょごにょ言われた)。

②2019年頃
同様の連絡が兄にも複数回あったことを知る。
怪しいと思いつつ、出してすごく困る額でもないので様子見することに。

③2020年頃
母が手術を受けることになり、父からの連絡により費用を負担。

④2021年頃
私と兄には連絡がなかったものの、母は親戚からお金を借りていたらしい(後に発覚)。

⑤2022年4〜6月
母より、お金を貸して欲しいと複数回連絡がくる。
入院・検査費用という名目のものも含まれていたため、③のこともあり疑わずに対応してしまう。

⑥2022年6月末
当日数時間後までに振り込んでほしいという連絡があり、いくらなんでも怪しすぎて問い詰めたところ全てが発覚。

■教訓1:少しでも怪しいと思ったらスルーするな!

上記をお読みいただければおわかりかと思いますが、①②でもう怪しすぎます
普通ならここで問い詰めると、今になってみればわかります。
実は、母は二回、別々の詐欺に引っかかっていたのです。
①②が一回目、④⑤⑥が二回目です。

一回目の詐欺は父にばれて終わったそうなのですが、
・私と兄もお金を出していたことを、父に報告していなかった
・父は子どもに心配をかけたくなくて、詐欺のことを私と兄に報告していなかった
という最悪な報連相ミスがここで起こります。

この段階でお互いに報告し合っていれば、少なくとも二回目の被害は防げたはずでした…。

言い訳をしますと、私も兄も大学までの費用を一部奨学金を除いて当たり前のように出してもらっており、かつ就職後も実家への仕送りをしていなかったため、まあこの程度の無駄遣いなら…と受け入れてしまったのです。
しかし、違和感をそのままにしても何もいいことはないのだと、今回のことで学びました…。

■教訓2:家族の状況を把握しよう!

実家では詐欺の件とは関係なく、緊急性は高くないものの、元々いくつかお金の問題を抱えていたそうです
父は、何もなければ私と兄からお金を受け取らずに解決できると考え、私たちには一切知らされていませんでした

ただ、母としてはそれらが潜在的な不安要素となっており、通常なら騙されないような二回目の詐欺に引っかかってしまう遠因になったのかなと思います。

それらは私と兄で十分負担できる金額であり、ここでもやはり早く言ってもらえていれば…となるのですが、そもそも実家の状況に興味を持たなすぎた私たち兄妹側にも問題があったなと、今になって反省している次第です。

■教訓3:家族の性格を把握しよう!

これも普通のご家庭では当たり前のことかもしれないのですが、お恥ずかしながら正直なところ、長く離れて暮らす中で両親の性格にあまり注意を払ったことがありませんでした。

父はプライドが高く理詰めで考え、一度怒ると思っていることをとりあえず全て吐き出すタイプ。
母は順序立てて説明することがあまり得意ではなく、怒られるとさらに口を閉ざすタイプ。
普段は問題がなくても、今回起こったことに際しては、両親は最悪と言っていいほど相性が悪かったのです…。

一回目で父に大いに怒られた母は、二回目も詐欺であるとわかった後も、また怒られたくないからと父には相談できず、とりあえず今脅されている状況を打破するしかない!と言われるままにお金を振り込み続けてしまったようです。

母の行動は異常に感じられるかと思いますが、母目線では、それだけ追い詰められる要素が揃っていました
しかし父には性格的に、母の考え方は理解できません。
後から聞いてみると、子どもとしてはどちらも自分の親なので、どちらの考え方もある程度理解はできるように思います。

そうした立場から、もっと気にかけてあげるべきだったなというのも反省点の一つです。

そして、私も兄も、実家にいた頃から進路なども好き勝手決め、親に相談するということをほとんどしない子どもたちでした。
単に困っていなかったからなのですが、親からするとそういう子どもたちが成人した後、逆に相談するというのは難しかったのかもしれません。
親は自分たちの性格をわかっているだろうと思わず、気軽に相談してくれて大丈夫だよということを日常的に伝えておく必要があったのかなと思います。

■教訓4:嘘の中の真実に騙されるな!
■教訓5:家族も時に嘘をつくと心得よ!

「嘘の中に真実を混ぜると信憑性が増す」とはよく言われることですが、二回目の詐欺に関してはまさにこれにやられてしまいました。
親が病気でお金を必要としているのに出し渋るのも…という気持ちもありました。

⑤の入院・検査自体は本当のことだったのですが、本当に必要な金額に上乗せして、上乗せ分を詐欺に振り込んでいたそうなのです。
そんなことを親がすると想像できるでしょうか…!
できなかったからこの結果になっているのですが、多少の違和感はあったのですから、やはり疑って追求するべきでした。

また、私自身が大きな怪我や病気の経験がなく、相場を詳しく知らなかったというのもあります。
そうした一般的な入院・治療費の知識も持っておくべきだと痛感しました。

■まとめ
全て創作だったらよかったのですが、残念ながら実話です。

自分は大丈夫と思っていても、家族もそうとは限りません。
また自分も、今は自信があってもその時々のコンディションによって、思いもかけない判断をしてしまう可能性はゼロではありません。

家族に限らず友人なども含め、日頃から相談し合える信頼関係を築くこと。
それと同時に、無条件に全てを信じるのではなく、疑わしきは追求するという手間を省かないこと。
大切な人たちと自分をお互いに守るために、いま一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

詐欺、ダメ、ゼッタイ!気をつけましょう!