COLUMN

コラム

脳にいいこと

筆者:OIさん プロジェクトマネージャー(入社7年目)

地域の活動で子どもたちに野球を教えています。5~8歳の子どもたちです。この年代の子どもたちにとって、野球は難しいものです。順序よく説明していけば、ボールの投げ方、打ち方、試合のルールは頭で理解してくれます。しかし、練習や試合での彼らの判断は、感情や感覚によるものが圧倒的で、頭で理解してくれていたであろう理屈や理論は、どこかに行ってしまいます。

 それが不思議だったので調べてみると、その理由の一つは、脳の成長にありそうです。

人の脳の中で「考える」「感情をコントロールする」「判断する」などは、前頭葉という部分で行うとのこと。脳は6歳ぐらいで成人と同じ重さまで成長するらしいのですが、この前頭葉においては、もっと時間が必要で、25歳前後まで成長することがわかっています。

それを踏まえると、前頭葉が未熟な子どもたちが、感情、感覚で動いてしまうことは当然です。教えるほうにしてみれば、理論や理屈よりも、脳の成長を促すよう、指導できたほうがよいかもしれません。でも脳に成長を促すものとはいったい何でしょうか? 

よい食事をとること。十分な睡眠をとること。学習すること。適切な運動をすること。感動すること。挑戦すること。失敗から這い上がること。笑うこと。

脳の成長を促すものを調べてみるといろんなことが言われています。決定的な何かがあるというわけではなさそうです。言うなれば、よりよい生活、よい生き方をすることが必要だということなのでしょう。これはこれで難しい指導ですね。

 ちなみに前頭葉は脳の中で最も早く老いていく部分らしいので、脳の成長を終えた我々も、老いないために何かをしなくてはいけません。そうしないと、未熟な前頭葉に戻ってしまいます。

 「老いたから遊べないのではなく、遊ばないないから老いるのだ」バーナード・ショー
 皆さん、子どもたちに負けず、よき生活、よい生き方を心がけましょう。