悲しい事故
第45回目のコラムはエンジニアのARさんです(入社4年目)
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お疲れ様です。エンジニアのARです。
ちょっと、重い話になってしまいますが、ご了承ください。
今年9月5日にある事件が起きました。皆さんわかりますでしょうか?
幼稚園バスに、3歳園児が置き去りにされて、熱中症によりその園児が亡くなるという、痛ましい事件が起きてしまいました。
「空の水筒が見つかった」とか、報道を見たときは、子供を持つ親として、大変悲しい気持ちになりました。
その後、記者会見などで、園長、関係者の対応にいくつもの問題があることが発覚しました。
その日のバスを担当していた、園長、補助の人は、
園長「補助の人がチェックすると思っていた。」
補助の人「園長がチェックすると思っていた。」
という、2人とも他人任せという状況。
さらに園長は、「急な対応だったため、普段のやり方がわからなかった。」とも言っているが、ただ、園児が降りた後に、まだ降りていない園児がいないか、忘れ物はないかの確認をするだけのこと。
2021年福岡でも類似の事故が発生し、厚労省から通達があったはず。それにも関わらず何もしていなかった。
厚労省が2021年8月25日付で関係各所へ通達した内容は下記。
「保育所、幼稚園、認定こども園及び特別支援学校幼稚部における安全管理の徹底について」
1 子どもの欠席連絡等の出欠状況に関する情報について、保護者への速やかな確認及び職員間における情報共有を徹底すること
2 登園時や散歩等の園外活動の前後等、場面の切り替わりにおける子どもの人数確認について、ダブルチェックの体制をとる等して徹底すること
3 送迎バスを運行する場合においては、事故防止に努める観点から、
・ 運転を担当する職員の他に子どもの対応ができる職員の同乗を求めることが望ましいこと
・ 子どもの乗車時及び降車時に座席や人数の確認を実施し、その内容を職員間で共有すること
等に留意いただくこと。
4 各幼稚園等においては、「学校安全計画」「危機管理マニュアル」について、適宜見直し、必要に応じて改定すること。
上記の通達は、2021年福岡でも類似の事故が発生し、再発防止のために厚生省が通達したものであるが、それがまったく意味をなしていない。
この通達を見て、園が何もしていなかったことが良くわかる。
子供の命を預かる仕事をしている。という責任感が足りていない。
では、どうすれば防げるのか?
TVでもいくつか取り上げられており、園児にクラクションを鳴らす練習をさせる。などがあったが、それはできる子とできない子がいるので難しいと思われた。
その中の1つで、システムを取り入れる対策があった。
バスに園児が残っている場合、園に設置してある端末にアラートが鳴る。というものである。
その端末には、バスの気温も表示されるようである。これなら、確かに園児が残っていた場合、園でも知ることができる。
ただ、これもあくまで、乗り降りで見逃してしまった場合の補助と思っている。
こういった、システムを取り入れて、人のサポートをしてもらうことも大事なことだが、
一番重要なのは、関係者の意識の問題だろう。システムの不具合などで、園児がバスに残っているのに、アラートが鳴らなかった。だから、わからなかった。そんなことにも成りかねない。
関係者の意識が変わらない限り、また同じような事故が起きるだろう。
厚生省は、今回の事故を受けて、9月6日に同様の内容を再通達しています。
この通達を受けて、問題のある園が改善されることを祈っています。