〜映画の上映形式特集〜
第44回目のコラムはエンジニアのNTさんです(入社5年目)
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お疲れ様です。エンジニアのNTです。
前回のコラムではNetflixで見られる作品について書かせていただきました。
Netflixのような配信形式は好きな時間・場所で鑑賞できて便利だと思う一方、映画館に足を運び大きな画面と迫力のあるサウンドで作品を見る体験も大事だなと思っています。
いざ映画館で見ようとすると、近年では様々な上映形式があり、映画館でチケットを購入する際に同じ作品が複数画面に表示されていて、どれを選べばよいか分からないという経験をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで、今回は映画の上映形式について代表的なものを紹介させていただきます。
■ IMAX
最近の映画のCMの中で「IMAXで上映」というフレーズを目にしたことがあるかもしれません。
一般的なシアターは横長のスクリーンですが、IMAXは正方形に近いサイズのスクリーンでサイズも大きく、IMAXフィルムという特殊なカメラで撮影された作品を見るのに適しています。映像や音響も普通のシアターに比べて高品質です。
IMAXフィルムで撮影されていない作品もIMAXで上映されていますが、この場合はスクリーンのサイズは普通のままで、映像や音響のみアップグレードされた状態で楽しむことができます。
IMAXは細かく分類すると3つあるので、1つずつ紹介したいと思います。
IMAXデジタル
2Kの映像が映されるため、明るく鮮明な映像を楽しめます。夜や暗い場所のシーンなど、普通のスクリーンでは分かりづらいと感じるシーンもこのスクリーンではハッキリ分かるのが魅力です。
以前鑑賞した”THE BATMAN”という作品は大半のシーンが暗い背景だったので、IMAXで見直して初めて何が起こっていたのか把握することができました笑
音響に関してもIMAX専用のスピーカーが設置されており、シアターの前方、後方、天井から聴こえるためどの席に座っても同じクオリティの音を楽しめます。
IMAXレーザー
こちらはIMAXデジタルの設備をより良いものにした形式です。
画質が2K→4Kにアップグレードされ、音響についても設置されるスピーカーが増えているためより映画に没入することができます。
IMAXレーザーGT
レーザーGTがIMAX設備の最上位となっており、6階建ビルに相当する高さ約18m、横幅は26mの巨大スクリーンが特徴です。
この巨大スクリーンに合わせて4Kの映像と音響もカスタマイズされたものが設置されています。
日本では現在池袋と大阪のエキスポシティの2つでレーザーGTを楽しむことができます。
先日トップガン マーヴェリックをレーザーGTで鑑賞したのですが、戦闘機のジェット音や迫力あるフライトシーンは映画を見ているというよりアトラクションに乗っているような感覚になりました。
■Dolby Cinema
こちらはスクリーンのサイズは一般的な大きさですが、映像と音響のクオリティにこだわっています。
Dolby Visionと呼ばれる鮮明な色彩とコントラストを表現できるシステムを使用しており、中でも黒の表現が普通のスクリーンとは格段に差があります。
エンドロールでキャストやスタッフ名が流れる際、普通だとスクリーンと壁の境目が分かるくらい明るく映っていますが、Dolby Visionの場合壁との区別がつかない程の暗さで黒が表現されるため、前方に白い文字が浮かんでいるように見えます。
また、Dolby Atmosという音響を使用しており、シアターの四方や天井から音が聴こえるためより没入感を味わうことができます。ミュージカルや音楽を多用している映画はDolby Atmosで見るとより楽しめます。
Dolby CinemaはDolby VisionとDolby Atmos両方の設備を備えたシアターを指していて、都内では丸の内ピカデリーでのみ体験することができます。
個人的な所感として、IMAXに比べてDolby Cinemaの方が空いていてチケットも取りやすいので混んでいるのが苦手という方にはおすすめです。
■4DX
こちらは体験された方も多いかもしれません。
4DXは体感型のスクリーンで、映像に合わせて椅子が上下したり、海や水が関係するようなシーンでは実際に水しぶきが飛んできたりします。
アクションやアドベンチャー系の作品をアトラクションとして楽しめます。
椅子の揺れは想像以上に激しいので、1回普通のスクリーンで見てから2回目に4DXで楽しむのが個人的にはいいかなと思います。(ポップコーンは椅子の揺れとともに飛んでいくので飲食物は買わないことをおすすめします。。)
■SCREEN X
最後に紹介するのがSCREEN Xです。SCREEN Xは3面マルチプロジェクションというシステムを用いていて、前方のスクリーンに加えて左右の壁面にもスクリーンがあります。
両側面にも映像が投影されるので没入感を楽しむことができます。シーンによって前方・両側面の投影を切り替えているそうです。
SCREEN Xはまだ体験したことがないため、体験されたことがある方は感想を教えていただけると嬉しいです!
以上4つの形式について紹介させていただきましたが、簡単にまとめると、
・迫力ある大きなスクリーン、音響を楽しみたい → IMAX
・映像の色彩や音響を楽しみたい → Dolby Cinema
・映画をアトラクションとして楽しみたい → 4DX
・没入感を楽しみたい → SCREEN X
のような考え方で映画館、スクリーンを選ぶといいかもしれません。
映画を楽しむ際の参考になれば幸いです!